料理研究家 島本美由紀先生のおいしく長持ち!食品保存のテクニック料理研究家 島本美由紀先生のおいしく長持ち!食品保存のテクニック

豆腐

体作りに欠かせないたんぱく質が豊富な豆腐。日本の食卓にも欠かせない食品のひとつですが、気づけば賞味期限が迫り、食べきれずに捨ててしまった経験はないですか?

木綿豆腐は固めた豆乳を、布を敷いた型に入れ圧力を加えて水分を抜いたもの。表面の格子状の模様はこの時の布目で、しっかりとした食感で濃厚な味わいが特徴です。絹ごし豆腐は豆乳ににがりを加えて型で固めたもの。木綿豆腐よりも水分を多く含んでいるのでやわらかく、絹のように舌触りがなめらかなのが特徴です。

今回は豆腐の保存方法をご紹介しますので、、ぜひ試してみてください。木綿・絹豆腐、どちらでも保存方法は一緒です。

冷蔵保存(開封済み)

開封して残った豆腐は、パックのまま保存するのではなく、ペーパータオルに包んでからラップで包むか、保存容器に入れ、冷蔵室で保存しましょう。保存期間は2~3日間。この方法だと、豆腐のうまみがキープできます。

冷凍保存(開封前)

開封前のものならパック詰めのまま冷凍が可能です。購入したら封を開けずにそのまま冷凍室に入れてください。保存期間は3か月。

冷凍保存(開封後)

豆腐を食べやすい大きさに切ってペーパーで水けを取り、冷凍用保存袋に並べて冷凍します。絹の豆腐は崩れやすいので、手でひと口大にちぎって冷凍しても大丈夫です。保存期間は1か月。

解凍方法&使い方

丸ごと冷凍した豆腐は解凍し、水けを絞ってから調理に使いましょう。切って冷凍した豆腐は必要な分だけ取り出せるので、凍ったまま調理も可能です。解凍すると木綿豆腐は高野豆腐のような強い弾力が生まれ、絹豆腐は湯葉のようなしっとりとした食感になります。どちらも解凍後に水けを切ってから細かくほぐすと、ひき肉の代わりにもなります。

長期間保存可能な「ロングライフ豆腐」

ちなみに、長期間常温で保存でき豆腐があるって知っていますか?それが、ロングライフ紙パック製品の豆腐。無菌状態を保って殺菌処理した豆乳を詰めていて、保存料などの添加物は使用していないから安心。パッケージに「常温保存可能」と書かれていて、スーパーなどでも気軽に購入ができます。

本来豆腐は要冷蔵で未開封でも保存期間は4~5日程度ですが、ロングライフの豆腐は製造日から最長6か月常温保存できるので、要冷蔵のものと合わせてストックしておくと便利です。豆腐なので調理の必要もなく、調味料さえあればそのままおいしく食べられるので防災食としてもおすすめ。災害時の備えになります。

島本美由紀

  • 料理研究家
  • 食品ロス削減アドバイザー 消費者庁食品ロス削減推進大賞委員長賞受賞
  • ラク家事アドバイザー
  • 冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー
  • 防災士(防災食&備蓄アドバイザー)

料理研究家・食品ロス削減アドバイザー。実用的なアイデアが好評で、誰もがマネできるカンタンでたのしいレシピを考案。食材をムダにしないレシピや時短料理が得意。活動は料理だけにとどまらず、ムダを出さない冷蔵庫収納や食品保存のコツを提案。冷蔵庫収納や食品保存アドバイザー、防災士など多彩な肩書を持つ。雑誌やテレビを中心に活躍し、著書は80冊を超える。一般社団法人「食エコ研究所」代表理事でもある。

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